どんな配置の球でも最初はポケットすることだけを考えよう!

ナインボールやテンボールといったゲームをする中で、シュートを狙うにはリスクの高い配置に直面することがあります。どう考えても狙えるポケットがない場合や、シュートできないこともないが外す可能性が高い場合などです。そんなときの手段にセイフティプレイがあります。相手にとってもポケットできない配置に的球と手球をコントロールするわけですね。しかし、昔のポケットビリヤードには、今ほどセイフティという概念が浸透していませんでした。狙うべき的球が少しでも見えてさえいればもちろんのこと、見えていなければ空クッションからでも、とにかく強打で当てに行くという具合です。ところが今では、バンクショットで狙える球でさえセイフティに頼るような場面が見られます。勝負のために、より確率の高いプレイが優先されるのです。上級者同士のゲームであれば、これらの駆け引きも見ていて面白いものですね。

しかし、ここで警鐘を鳴らしたいと思います。シュート力も満足でないプレイヤーが下手なセイフティを試みたところで失敗するのがオチです。「下手なセイフティ、休むに似たり」というところでしょう。

C級、B級を名乗るうちは、的球が見えていようが隠れていようが、がむしゃらにポケットを狙うべきです。

バンクショットが狙える余地があるなら迷うことはありません。ドカンといきましょう。コンビネーションが狙えるなら、じっくり狙いを定めてチャレンジしましょう。空クッションから当てにいくなら、どう当てれば的球がポケットに向かうのか考えましょう。ポケットする方法が思いつかなければ上級者に聞いてみましょう。どのような難球でも、一度でもポケットできたという経験を持つことは大切です。いざと言うときの底力になるはずです。

セイフティプレイはたいへん難しいショットです。通常のシュートよりも難易度は高いかもしれません。そのくせ、失敗するとシュートミスよりもダメージを受けます。守りにいって失敗するより、攻めにいって失敗するほうが潔いという心理でしょうか。セイフティプレイには絶妙な狙いと加減の兼ね合いが必要であるばかりか、経験に基づいたアイデアも重要になります。シュート力や手球のネクストコントロールが安定しないうちは意識しない方が無難です。上達すればいくらでも練習できるのです。今必要なことは、少しでも多くの球をシュートできたという経験であるはずです。相手によっては「ナメてるのか」などと言われるかもしれませんが、気にせずポケットすることを再優先に考えて臨みましょう。

ポケットビリヤードは、的球をポケットしないことには勝てません。ネクストコントロールも先球がポケットに入らなければ意味はありません。すべてがシュート力ありきの理屈なのです。シュート力があれば下手でも勝てます。逆にどんなに器用な球を撞けてもシュート力が劣れば負けます。まず手に入れるべきなのはシュート力です。シュート力があれば手球のコントロールも身に付きます。様々なテクニックを試すだけの力が身に付きます。あらゆる配置、角度(振り)の的球をシュートする経験を積み、すべての基本となる力を養いましょう。これが上達に欠かせない大前提です。